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10月2週号 第39回 九州・沖縄地区牛削蹄競技大会
2015-10-01
【菊池支局】大津町の熊本県家畜市場でさきごろ、「第38回九州・沖縄地区牛削蹄競技大会」が開催された。各県代表の削蹄師30人が、①筆記による牛削蹄判断②実際の牛を用いた削蹄(制限時間20分で同側前後肢)で、日頃磨いた腕を競い合った。
 

短時間で牛への負担軽く生産性回復・向上に重要な役割
 
 牛にとって蹄はとても大切だ。人に例えると、牛はいつも踵<かかと>をつけずバレリーナのような姿勢でつま先立ちをしている。また、成牛は体重が人の約10倍あるにもかかわらず、骨が人に比べ少なく、人のわずか15%で体を支えている。蹄には大きな負荷がかかり、ひとたび病気になると寝たり起きたりも苦労し、生産性は著しく悪化する。そのため、蹄を正常に保つ削蹄は牛にとって、重要かつ必要だ。削蹄をすると姿勢が良くなることはもちろん、食欲が増進したり乳量が増加し、発情もよくなる。
 

1日で約20頭の削蹄こなす
 
 熊本県代表の一人、菊池市の城昭宏さん(38)は削蹄歴21年。父の泰徳さんが酪農を営みながら削蹄師をしていた姿に「自分も削蹄師になりたい」と高校を卒業後、削蹄師の道に進んだ。一日約20頭(1頭の所要時間は約30分)の牛を削蹄する。
 気を付けていることは「牛にけがをさせない、お腹に赤ちゃんがいる場合はより注意をはらう、牛にストレスを与えないの三つ」と話す。そのため、削蹄時間はできるだけ短く、瞬時の判断が必要となる。「牛は蹄の形が一頭一頭違います。そのため、どのように削蹄するか、最初の判断が重要ですね」
 大会当日の牛は、後脚の蹄よりも前脚のほうが伸びていた。城さんは後脚から削蹄と判断した。「後脚をすばやく仕上げ、伸びている前脚に時間をかけることにしました」
 大会などでは、牛は人が多いことにストレスを感じ、暴れたりしやすい。手掛けた牛も後半になるにつれ暴れだし「最後は、思うように仕上げができませんでした」と城さん。審査の結果、惜しくも全国大会への出場は逃した。

 今後について城さんは「ありがたいことに削蹄師の成り手がいて、若手もいます。切磋琢磨し、削蹄技術のレベルアップで熊本の畜産に貢献していきたいですね」と力を込める。また「削蹄後、病気が治ったと聞くとうれしいです。これからも農家さんの大切な牛たちを安心して託していただけるような、信頼される削蹄師を目指して頑張ります」と話してくれた。
 
9月4週号 湯島の島おこし
2015-09-01
湯島・夢の島づくり会 思いは一つ力合わせて 上天草市
 
【天草支局】 上天草市大矢野町にある「湯島」は、有明海の中央に浮かぶ周囲約4キロの離島だ。人口は約360人。江樋戸港から定期船で約25分、対岸には島原半島が広がっている。幻の大根といわれる「湯島大根」や「猫の島」としても知られている。
 
 島民の高齢化率は高く、島の将来に不安を抱く人は多い。そこで、昨年の暮れから島の有志が集まって「今こそみんなで力を合わせ、島の将来を考えよう」と討議を重ねた。今年6月18日に総会を開催し「湯島の島おこし 湯島・夢の島づくり会」を発足させた。

 会員数は約60人。島民だけでなく、同島出身者や湯島が好きで島の発展を支援したい人などが参加している。会員の職業もさまざまだ。同会の副会長兼事務局長の緒方和彦さん(68)は「実は私、この湯島には縁もゆかりもありませんでした。島出身者に声をかけられ、昨年9月に阿蘇から湯島に引っ越してきたばかりなんですよ」と話す。
 
 農海産物の市に島外から800人 近隣3県との連携も視野に

 同会発足の記念としてイベント「湯島・天然自然の宝庫、夢の島」を8月1~2日に実施。「地元の若手漁師と農家が協力して、とれたての海産物と農産物の天然市を開催しました。島外から約800人の来場がありましたよ」と話す、同会事業部長の森嵩博さん(27)。島内でカスミソウや野菜を栽培している。
 「2人の子供を育てる中で、湯島の自然を子供たちのために残してやりたいと思います。そのためにも、活気のある元気な島にしたいんです」と森さん。同会での活動は地域のためだけでなく、何よりも人とのつながりが自分のためになるという。「農業は、土づくり、人づくり!今後も頑張ります」

 「島の神様」と島民にたたえられている横田伝兵衛を知ってもらおうと、同会では10月に顕彰会を開催する。「江戸時代、現在の雲仙市にいた横田伝兵衛は、重税に苦しむ農民を守るため死罪覚悟で藩に直訴。訴えは受け入れられましたが、横田一家は湯島に流刑にされました。その後、島の開墾に精を出し、島の発展に貢献。そのため、今でも島の神様としてたたえられています」と緒方さんは説明する。
 また、11月には島で生産されたカライモを原料とした焼酎の発売セレモニーが開催される。それに併せ、同会でもイベントを計画中だ。

 今後について緒方さんは「島内の美化、特産品の開発、島史の編さん、空き家対策と人口の増加を考えています。湯島は、位置的にも歴史的にも長崎・佐賀・福岡との関係が深いので、連携をとり何か活動ができないものかと考えています。何よりここは『天然もの』しかないので、それを多くの方に知ってもらいたいですね」と笑顔で話す。
 なお、同会への参加は随時受け付けている。
 
9月2週号 台風15号 県農業に大打撃
2015-09-01
全農作物で被害を確認
 
 台風15号は8月25日午前6時すぎに荒尾市付近に上陸、県内全域を暴風域に巻き込み北上した。県内上陸は1999年以来、16年ぶり。県内農作物はハウス被害による内作物の被害を中心に、収穫前のナシやクリの落果など、全農作物が被害を受けた。NOSAI熊本では、暴風域を抜けた25日午後から損害評価を開始。共済金の早期支払いに向け、迅速・適切な損害評価に努めている。
 
【農作物共済】
 県内全域で風水害が発生。暴風雨の影響で出穂期の稲に損傷を与えており、不稔粒等の発生が予想される。
 また暴風による倒伏等については、多くは見受けられないものの、土砂の流入圃場も発生しており、収穫量の減収が予想される。
 
【畑作物共済】
 県内全域で風水害が発生し、発芽や葉茎に被害を受けた。播種期の降雨の影響で播種が遅れた地域もあり、開花や莢の成長などに影響が出ると予想される。
 
【園芸施設共済】
 県内全域でハウス本体、被覆物、内作物の被害が発生。特に熊本市、宇城および八代・芦北支所管内で被害が多く、全域で約4千棟の被害通知を受けている。
 
【家畜共済】
 菊池支所および阿蘇支所管内で畜舎が倒壊し、1頭が圧死、2頭が廃用となった。
 
【果樹共済】
 暴風雨により、果実の落果および傷果が多く発生。特に収穫前のナシやクリで甚大な被害となった。常緑果樹については、収穫期前に調査を実施する。
 
【任意共済】
 県内全域で瓦の飛散や窓の破損が発生。任意共済については、総合共済加入者が補償対象となる。
 
 
8月4週号 栽培から製茶・販売まで一貫
2015-08-01

■緑茶をもっと身近に

 
 【上益城支所】「小さいころからお茶に囲まれてきたので、お茶の仕事も身近で、就農は自然なことでした」と話す富澤堅仁(とみざわけんじ)さん(33)。高校卒業後は野菜茶業研究所金谷茶業研究拠点などで修行し、生産や機械、販売を勉強。2006年から実家に戻り「お茶の富澤」4代目として茶作りに取り組んでいる。

 熊本空港近くの高遊原台地で約3.2ヘクタール栽培している茶の品種は「やぶきた」「おくみどり」「おくゆたか」「さえあかり」の4種類。父の一行さんと2人で圃場の管理・摘採・製茶を行う。
 

■有機JAS認定へ 基本の土作り徹底

 
 「茶栽培に当たって一番気を配っていることは、基本となる土作り」と富澤さん。最近では化学肥料をなるべく使わず、自然に近い無農薬の栽培に試験的に取り組んでいる。また、農薬や化学肥料に頼らず、土の本来の力を引き出す地力栽培への切り替えも視野に入れ、有機JASマークの認証取得を目指している。
 4月末から6月末は、一番茶から二番茶の収穫期で最も忙しくなる時期。「朝5時半から翌日の朝5時までかかることもあります。徹夜の時期は疲労との闘いですね」と話す富澤さんの表情はすがすがしい。この表情の源については「お客さまの笑顔、ありがとうの言葉」と話す。
 

■青年会の仲間と力合わせて
 先進地視察や消費者向け教室も


 上益城茶業青年会に属し、仲間と勉強や茶の審査会などを行う。先進地視察に他県へも出向き、良いところを取り入れ、さらなるスキルアップに励んでいる。茶の入れ方教室の他、インフルエンザの時期には、うがい茶の提供なども青年会で行っている。
 お茶の富澤では、新しいチャレンジとして加工品にも力を入れている。きっかけは、県の「魅力ある熊本のお茶づくり支援事業」。企業と共同して茶葉を使った「くまもとのお茶 まるごとドレッシング」(平成25年優良新商品賞獲得)を開発した。茶葉のドレッシングは全国的に見ても珍しく、県内では初めてだったという。
 「当初は千本程度売って終わりだろうと思っていた」というが、いろいろなメディアに取り上げられたこともあり、右肩上がりに売り上げを伸ばしている。今年は新商品を日本茶アワードに出品する予定だ。
 今後について「農業生産法人にして雇用を生み、地域に貢献したい」と富澤さん。茶業界が低迷している中「自分一人がもうかるのではなく、業界全体が盛り上がっていけるよう取り組んでいきたい」と力を込める。
 また「お客様のライフスタイルに合った、安全・安心な商品作りや、その先の飲み方などをプロデュースしたいですね。緑茶文化を海外にも発信していきたいです」と抱負を話してくれた。 (松岡一雄・園田純也)
 
 取扱店
お茶の富澤惣領店
 FAX : 096-286-5566

工場
 電話 : 096-286-2231
 FAX : 096-286-5941

ホームページ
 http://www.ochanotomizawa.com/
 
富澤さんが教える「究極の緑茶」のいれ方
①大人のこぶし大の急須に大さじ2杯の茶葉を入れる
②かち割り氷を急須のふちからはみ出るくらい盛る
③冷蔵庫に一晩置いて、氷が溶ければ出来上がり
④湯のみに少量ずつ数十回に分けて、最後の一滴まで注ぐ

《ポイント》 氷を使用し、茶葉をゆっくりと開かせることがポイント!甘くてまろやかな味わいが楽しめます。
<<熊本県農業共済組合>> 〒861-4214 熊本県熊本市南区城南町舞原451-6 TEL:0964-25-3200 FAX:0964-25-3232