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9月号

 

2016年9月号

2016年9月号
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9月2週号 魅力ある経営を

華族で酪農 乳肉製品作りも

魅力ある経営を

 

 【上益城支局】阿蘇外輪山標高600㍍の上益城郡山都町菅尾に2013年に立ち上げられた「山の未来舎」。家族で酪農を営みながら手作りの乳肉製品を製造販売している。
 山口やよいさん(69)は1969年、夫の晋祐さん(71)と二人で「山口牧場」を始めた。現在は二男の孜朗さんと長女の長野麗さん(37)夫妻の5人で、ホルスタインやジャージー牛など約120頭を飼養している。
「搾るだけでなく、自分たちの手でチーズなどを作って消費者の皆さまに届けたいと思っていました」と話す麗さん。同舎には乳工房と肉工房の施設があり「大量生産はできませんが、搾りたての牛乳や自家産の牛肉を使い、心のこもった加工品を作っています」と話す。

 

工房にカフェ併設

 

 加工品は町内の道の駅や、土日祝日限定でオープン(要予約)する工房併設の「カフェ・ブンスイレイ」で提供される。おすすめ商品はジャージー牛を使用した「ビーフジャーキー」。発色剤や保存料など一切使用していない。「旨味の強いジャージー牛だからこそできる無添加のビーフジャーキーです」と語る。

 

各地でチーズ作り講習会
 やよいさんは、牛乳消費拡大と酪農の振興を図るNPO法人「スローライフミルクネット」の代表も務めている。県内外の酪農女性を中心とするこの会では、各地でチーズ作りの講習会を開催し、牛乳文化を広める活動をしている。

 

ノンホモ・パス牛乳のチーズを広めたい

 「市販されている牛乳は、輸送や管理のしやすさのため120℃~150℃で高温殺菌処理をし、脂肪球を細かく粉砕(ホモゲナイズ)するためチーズはできません。しかし62℃~72℃で低温殺菌しホモゲナイズしていない牛乳を使用すると、酢(酸)を加えるだけでモッツァレラチーズに似たフレッシュチーズを作ることができます(会ではこのチーズをサンモッツァの名称で商標登録)。一般家庭でも素晴らしいチーズができることを多くの消費者に伝えていきたいと思っています」とやよいさん。同工房ではこの製法のチーズも製造販売している。
 今後について「飲んでおいしい、チーズも作れるノンホモ・パスチャライズ牛乳を『ホームチーズミルク』という新たな形態で流通させ、広くこの製法を伝授し、熊本地震で停滞した酪農に明るい話題を提供したいです」と話してくれた。
(大野晴敏・興梠浩)

 
9月4週号 品質に評価・信頼

自家産イグサから畳表製織

品質に評価・信頼

 

【八代・芦北支局】6月30日に大阪で開催された「第65回全国農業コンクール(毎日新聞社主催、農林水産省後援)」において氷川町の早川猛さん(52)・克美さん(50)夫妻は、栽培したイグサから高品質の畳表を製織する技術発表で名誉賞を受賞した。
 猛さんは「高品質の『ひのさらさ』を製織するには、高い『ひのみどり』の生産技術と畳表仕上げ作業に細心の注意が必要です」と話す。

 猛さんは30代前半に父から経営を引き継いだ。現在は妻と両親の4人で水稲(もち)200㌃とイグサ(畳表加工)200㌃前後を作付けしている。
 高校卒業と同時に就農しイグサ栽培に取り組んだ当時は好景気で経営は安定していた。しかし徐々に安価な中国産が国内に流通し、普及品向けの畳表価格は暴落した。

 茎の細い品種を導入

コンクールで名誉賞も
 転機は2002年、県に育成権のある新品種「ひのみどり」の作付けだった。茎の直径は従来種より0.2㍉ほど細い1.1~1.2㍉。きめ細やかな畳表ができるが苗が枯れやすい。そのため、栽培技術を向上させ、傷を許さない製織技術を独学で身につけた。美しい畳表は評判を呼び、12年には、臨済宗相国寺派の大本山・相国寺(京都市)の大本山相国寺方丈保存修理工事(畳工事)用として175畳分を納入した。
 「ひのさらさ」にはQRコード付タグに加えて、自身の写真と大本山・相国寺の畳の間を納めた「職人魂畳表」という紙を一枚一枚付けている。更に「職人魂HAYAKAWA」という押印をして出荷し、ブランド畳表としての評価と信頼を得ている。
 高級畳表加工に取組むようになった「平成10年熊本い業大会い製品品評会」で農林水産大臣賞を受賞したものの、畳表価格がさほど上がらなかった。その要因は地道な実績と信用の積み重ねにあることを悟り精信を重ね、その後も全国規模の大会で農林水産大臣賞を2回受賞。今回は名誉賞を受賞した。
 現在、ボランティアで地元のみならず県下のいぐさ生産農家に対して自ら習得した栽培技術を丁寧に指導・助言し、生産者の技術向上に大きく貢献している。
 今後については、「ほ場毎にひのみどりの生育が不安定なところもあるので、ひのさらさの生産量を安定させたいですね。また、消費者のニーズに対応した交流を通じて、幅広い視点から畳表の普及拡大につとめていきたいと思います」と話してくれた。
(岩山秀幸・坂田卓夫)

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