熊本県農業共済組合|NOSAI|農作物共済|家畜共済|果樹共済|畑作物共済|園芸施設共済|建物共済|農機具損害共済|農業共済新聞

qrcode.png
http://www.nosai-kumamoto.or.jp/
モバイルサイトにアクセス!
029426
熊本県農業共済組合
〒861-4214
熊本県熊本市南区城南町舞原451-6
TEL.0964-25-3200
FAX.0964-25-3232
NOSAI君
 

7月号

 

2016年7月号

2016年7月号
フォーム
 
7月2週号 周囲の支えに感謝

周囲の支えに感謝/徳満 成人(とくみつ なりと)さん(南関町)

  
【玉名支局】南関町の徳満成人さん(23)は、水稲45㌃、メロン「肥後グリーン」10㌃、ナス「黒船」10㌃を経営する。「今の手の届く範囲でメロンやナスの品質向上に力を入れていきたい。祖父が亡くなって3年が過ぎ、やっと自分の農業ができるようになってきました。これからは、農業を楽しいと思えるように頑張ります」と話す。
 
祖父の後を継いで水稲、果菜類
 
 大阪府出身の徳満さんは、幼い頃から南関町に住む祖父の作った米や野菜を食べて育った。いつも新鮮な野菜を送ってくれる祖父が「最近は年を取って腰も痛いし、きついね」を電話越しに聞き、当時6年生だった徳満さんは「自分が手伝ったらおじいちゃんは楽になるかな」を思ったという。
 そのことがきっかけで、高校は府立の園芸高校に進学。卒業後、祖父と一緒に農業をするため南関町に移住した。「高校卒業時、農業について真剣に考えました。農業は朝早いし、自然相手だから生活も制限される。意外とすることも多いので自分にできるのかなと。でも、大阪に住んでサラリーマンのような仕事をしていくことは想像できませんでした」と徳満さん。
 
農業法人の下で技術習得
 
  熊本に来てすぐは土地勘も周りとのつながりもないため、県立農業大学校で2年間学んだ。「農業を志す仲間同士で寮生活ということもあり、とても充実した日々を過ごすことができました」同大学校を卒業後は、2年間農業法人で経験を積んだ。その最中、祖父が農機具事故で突然亡くなった。これからいろいろと教えてもらうはずの師匠である祖父が急にいなくなり、家や土地、作業途中の農作業も全て20歳の徳満さんにのしかかった。「今日まで本当に大変でしたね。目の前にある農作物をどうにかしないといけないが、農業法人にも仕事に行かないといけない。家の農作業をしながら勤めるのは大変でしたが、それでもいいと受け入れてくださった農業法人には感謝しかありません」と話す。
  
仲間からの刺激が活力に
 
 最近自分の手の届く範囲がわかってきた徳満さんは「ずっと目の前のことをするだけで精一杯でした。そのため、まだ『農業が楽しい』とは心から言えません。しかし、毎日充実感や達成感はあります。一人でやっているので失敗しても誰のせいでもなく、納得できます。」と振り返る。
 現在は、農業法人時代に世話になった横島町の「横島町4Hクラブ」や地元南関町の「がまだす隊」に入り活動している。「農業はやはり、農家同士や関係組織とのつながりが大事です。やっとつながりができ、支えてもらいながら、なんとかやれています。自分のように他からやってきた人が就農しやすい受け入れ体制がもっとできればと思います。自分には祖父の基盤がありましたが、何もない人はもっと大変だと思います。」と徳満さん。さらに、「同世代からベテランの方まで幅広くつながりを持つことができ、同世代と切磋琢磨し、ベテランの先輩方々からはいろいろと教えていただいてます。特に30代から40代でバリバリ頑張っている先輩の姿は『すごい!』の一言で、『自分ももっと頑張るぞ』という気持ちになります。」と意気込む。(田中美沙)
 
7月4週号 笑顔でつなぐ17年

農家女性6人が直売所/こっから岳間(山鹿市

 
■四季折々の野菜や加工品
 
【鹿本支局】山鹿市鹿北町・岳間地区の小川内(おがわち)集落にある直売所、「こっから岳間」には、週末になると県内外から多くの買い物客が訪れる。直売所を運営する「ニコニコ会(藤本つゆ子会長)」は、2000年に岳間地区の県道18号線沿いに店を構え、今年で17年目を迎えた。小川内集落の女性6人が土日限定(午前8時~午後5時)で、四季折々の新鮮な野菜と加工品を販売している。
 
ニコニコ会発足のきっかけは、毎年11がつに集落で開催する「小川内産業祭」をPRするため、テントを構えて野菜の販売をはじめたことだった。少量多品目の旬の野菜は質が高く、産地ならではの低価格で、生産者から直接買い求めることができる。スーパーや百貨店に陳列されるものとは異なり、野菜が育った地場背景のもと販売される野菜はすぐに多くのファン・リピーターを増やしていった。「お客さまに『おいしかったよ~』と言われると、励みになる。常連さんの中には病気療養を経て、安全・安心な野菜を求めて来られる方もいる」と同会の藤本美幸副会長は話す。
渓谷やキャンプ場、湧水スポットを擁する岳間地区には、年間を通して多くの観光客が訪れる。人通りの多さも直売所を支える大きな要因だが、「会のメンバーで、お互いに譲り合いながら経営を続けてこられたことが、17年間も続いている最大の理由」と藤本副会長は分析する。
 
■米作り体験受け入れも
 
 直営所の運営を影で支えているのが、ニコニコ会の男性陣だ。売り上げの一部を改築費用に充て、間伐材を使い、手製の直売所を作り上げた直売所の運営が軌道に乗り始めた後、12年の6月から都市交流の一環で、熊本市の子どもたちを対象に米作り体験をスタートさせた。
 取材当日、直売所付近の田んぼで田植え体験が行われた。今年で5年目を迎える活動は、昨年に引き続き熊本市西区池田校区の子どもたちを対象に開催。作業には、ニコニコ会の若手後継者も総出で参加した。同集落で製茶場を営む古田太郎さんは、「熊本市の方々を招き、田植えから稲刈り・脱穀までの米作り体験を通して『岳間のファン』を増やしていきたい」と話す。
 田植え作業を終えた後は、ニコニコ会の女性たちが作った里山料理の昼食を食べて疲れを癒す。直売所で販売する野菜の一部を持ち寄って、この日は団子汁や漬物、サラダ類が振る舞われた。
 同集落で共済部長を務める藤本仁一さんは、「直売所の運営も、米作り体験も、少なくなった農家が一丸となって取り組んでいる。若い後継者とも共同で声かけしながら作業することが大切だと思う」と話してくれた。(田上佳博・中尾紗由美)
<<熊本県農業共済組合>> 〒861-4214 熊本県熊本市南区城南町舞原451-6 TEL:0964-25-3200 FAX:0964-25-3232